ハイテク寝具最新事情 快眠ブーム、広がる市場

 

 1日の3分の1−4分の1は睡眠時間。質の高い眠りを得られれば、人生の3割は快適に過ごせることになる。 それだけに寝具にこだわる人も増え、寝具などのメーカーは新たな技術で「快眠ビジネス」にしのぎを削っている。 (広川一人)

 寒い夜、疲れた体を優しく迎えてくれるのは暖かい寝床だ。「ただ、電気毛布の均一な熱刺激は快眠に逆効果。 最近復調の湯たんぽも異物感が弱点」と指摘するのは、寝具メーカー丸八真綿(浜松市)。

 同社が開発したのは、温風送風機の付いた敷布団「ホッター」(十七万四千三百円から)。敷布団内部の空気袋に温風(夏は送風だけ) を送り、内側から適温に保つ。毎日空気が送られるため「湿気が除かれ、いつも干したのと同じようなふっくら布団になる」(同社)という。 電気代は一晩当たり冬季で二十五円、夏季で四円程度だ。

 当初、ターゲットは団塊世代を中心とした「お金に余裕のある世代」だったが、「布団を干す時間がない」 「花粉症で春から布団が干せない」二十−三十代の独身男女や共働き世帯が購入した。昨年一月の発売から同十月までに一万三千枚が売れ、 同十二月にはベッドや敷布団に重ねて使える薄いパッドタイプの「ホッターライト」(八万八千円から)を発売した。

 「寝返りしやすさ」で新素材「ファインレボ」を開発したのは自動車部品メーカーとして知られるアイシン精機(愛知県刈谷市)。 スプリング技術を応用したベッド作りは一九六〇年代からだ。同社主席技師の上西園武良さんによると「平均一時間半の周期で、 深い眠りと浅い眠りがある。浅い眠りでの寝返りは体液の分布を正常に戻すための必要な寝返り」。その寝返りをしやすくしたベッドを開発した。

 新素材は和菓子の「ういろう」のような感触。体圧が分散されて寝やすいと人気の低反発ウレタンマット同様の効果がある上、 同マットに比べ体が沈み込み過ぎないため寝返りが打ちやすく「より快適な眠りが得られる」(同社)という。 「九〇年代のウオーターベッドに始まる非スプリング系ベッドの最新進化形」(同)で、シングルタイプは十七万円からとやや値は張るが、 二〇〇三年の発売以来、三万台が売れた。

 同社は、センサーで心拍と呼吸、体の動きの量と大きさを図り睡眠状態をチェックするベッドも開発中。 二年後をめどに商品化する計画だ。

 住宅設備メーカー松下電工(大阪府門真市)は、〇四年から寝室全体の「睡眠コーディネート」に乗り出している。

 就寝時、眠りを妨げる波長を除いたオレンジ色の光源を部屋に置き睡眠を誘導し、 起床時は朝日のような明るい光ですっきり目覚めさせる「快眠システム」を手がける。

 音響や映像機器も組み合わせ、リラックスを促すが、一式約三百万円と高額。現状は、 ホテルなど法人向け販売が中心で個人導入は数件止まり。しかし、「価格は未定だが、 年内の比較的早い時期に従来タイプより安い個人向けシステムを売り出す」(同社)予定だ。

 「快眠ブームで、アロマや照明、枕など多様な安眠グッズが出ているが、寝具に踏み込んだものはそう多くなかった」 (丸八真綿広告宣伝部)業界だが、新技術を武器に快眠市場で気を吐いている。

2008年1月13日 Chunichi Shimbunより転載

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posted by 肩こり枕 、腰痛枕、抱き枕で at 15:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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